令和2年度卒業研究発表会を行いました

11月10日、卒業研究発表会を行いました。

布施研究室ゼミ生の卒業研究を紹介します。


矢口怜中奈さん『OSCEを実践した学生の学びと課題についての文献検討』

看護学生を対象にOSCEで学んだ内容と学生自身の課題について厚生労働省が提唱した卒業時の到達目標を用いて分類しました。

その結果、学生はOSCEを通して緊張感を持ちながら、アセスメント能力やコミュニケーション能力の向上を感じ、自己の課題を明確化し、臨地実習や臨床現場に役立てることができることが示唆されました。


齋藤瑞稀さん『新人看護師が居場所を認識できた要因についての文献検討』

新人看護師の居場所に関する文献の動向および新人看護師の居場所を認識できた要因を検討しました。

その結果、新人看護師にとって重要な居場所を認識できた要因となるのは「のびのびできる雰囲気」「自分が戦力になったという感覚」「他者からの看護師としての承認」であることが示唆されました。


城幸紀子さん『看護師の「アサーティブな自己表現」についての文献検討」

看護師が頻繁に関わる「医師」「上司」「部下」「同僚」「患者」の5対象に対し「アサーティブな自己表現」にどのような特徴があるのか検討しました。

その結果、「医師」「上司」「部下」「同僚」「患者」それぞれ「アサーティブな自己表現」に特徴があり、重要とされる力や考え方は異なることが示されました。

対象や場面が異なっても、その時に必要とされる考え方や対象に合わせた「アサーティブな自己表現」を学び、実践できるような力を身につける機会を設けることが今後の課題であることが考えられました。


志田美咲さん『日本人看護師と外国人患者におけるコミュニケーション方法と課題に関する文献検討』

日本人看護師と外国人患者におけるコミュニケーションについての問題の実態を明らかにし、今後の方向性を検討しました。

その結果、日本人看護師への学びの場の提供や外国人看護師の起用などの病院全体としての体制整備や適切なコミュニケーションツールの使用の必要性が示唆されました。


みなさん、1年間おつかれまさでした!


山形大学医学部看護学科 基礎看護学講座